2014年11月11日火曜日

タクティクスオウガ 運命の輪は面白い?攻略と感想まとめ| CHARIOTシステムが画期的!【PSP】

『タクティクスオウガ 運命の輪』は、2010年にスクウェア・エニックスから発売されたシミュレーションRPG。PSP用ソフト。とは言っても、1995年に発売したスーパーファミコン専用ソフトの完全リメイク版。

タクティクスオウガ 運命の輪 内容あらすじ解説まとめ


舞台は、ゼテギネアという世界。主人公は、少数民族ウォルスタ人の少年デニム。紛争や殺し合いなど展開は暗め。セリフを二択からチョイスすることで、ストーリーの進み方が変わっていく。

また「W.O.R.L.D.」など独特なシステムを搭載。例えば『弟切草』のようなサウンドノベルゲームのように、ストーリーの分岐点を自在に消化できる。

バトル方式は、戦闘マップに用意された敵を駆逐するか、そのリーダーを倒すことによって終結。ウェイトターンシステムを採用。経験値は個々のキャラクターの活躍に限らず、職業の人数によって配分される。ジョブや転職システムも完備されてる。

タクティクスオウガ 運命の輪の面白い点

「C.H.A.R.I.O.T.」システムで何度でもやり直せる

タクティクスオウガの見所は、パッケージの裏表紙にも書かれてる「C.H.A.R.I.O.T.」と呼ばれるシステム。バトルの仕組みはターン制なんですが、このシステムを使うことで10ターン前までなら遡れる

もしモンスターから攻撃され仲間が戦闘不能に陥っても、その数ターン前まで遡って別の選択を選ぶことで回避できる。だから、余程のことがない限り、パーティーが全滅することは少ない。だから初心者には優しい仕組み。

バトルのテンポ感がGood

タクティクスオウガは、味方も敵もキャラクターが多い。そこで自分以外の味方のコマンドは全部オート。AIが比較的優秀だから、あまりコマンドの選択ミスをすることが少ない。安心して任せられる。

またコマンド選択に時間がかからないので、バトルそのものはテンポ感よく進めてくれる。

移動を取り消せる

「C.H.A.R.I.O.T.」システムの延長ではないが、一旦移動が完了しても、再びそれを取り消せる。これは地味に大きい。

何故なら遠距離攻撃をしたい場合、「想像してた範囲に届かない…」ということがしばしば。例えば、『ファイナルファンタジータクティクス』では一度移動を終えると取り消せないので、結果的に攻撃できないことが多かった。

『タクティクスオウガ』の場合、ターンをムダに消費することがないので地味に高評価。

レベル上げが楽

冒頭でも触れましたが、タクティクスオウガではジョブ転職制が採用されてるんですが、レベルは職業単位で反映。例えば、Aというキャラクターが弓をレベル20まで上げると、他のキャラクターもすぐレベル20の弓を使えるという具合。

バトルが終われば全員に経験値が手に入るので、弱い職業でも隅っこにいればいいのでレベル上げしやすい。

また経験値の配分は、戦闘に参加したジョブ数が多いほど経験値を多く貰える。だから特に攻撃系のジョブは比較的レベルが上がりやすい。ただ一方、あまり戦闘に多く参加させないジョブは、どうしてもレベルが上がりづらいというデメリットはある。

でも転職のためには特別なアイテムがいちいち必要だったりして、ジョブ変更の利便性は乏しい。結果的に、あまり転職することは少ない。

フィールドマップやメニュー文字が見やすい

ファイナルファンタジータクティクスと比較すると…という条件が付きますが、フィールドマップは見やすい。もちろん段差の高さが考慮されますが、それでも基本的に平面に近い。ただ想像してる以上にだだっ広いフィールドだから、それをどう捉えるかは人それぞれ。

スーパーファミコンからの移植版のはずですが、フォントがめちゃめちゃキレイで読みやすい。またファイナルファンタジータクティクスと比較して恐縮ですが、あれPS版をそのまま移植しただけ。文字が潰れてるは、背景色と同化してるはで、まさに「見づらい」という表現がピッタリ。ただタクティクスオウガの場合は、全くその逆。

タクティクスオウガ 運命の輪 面白くない点

アイコンデザインがヒドい

フィールド画面で動かす味方アイコンのデザインがヒドい。スーパーファミコンのデザインをそのまま移植したレベル。顔の形が潰れて、非常に気持ち悪い。素人の中学生が初めて作ったぐらいのお粗末さ。文字は今風にキレイなのに、一体どうした!?

ただ吹き出しの横に表示されるキャラクターの顔は立派。それだけに「もっと頑張れたやろ…」と言いたくなる。

一回のバトルが終わるまでに時間がかかりすぎ

先程はタクティクスオウガのバトル面を褒めましたが、ただそのバトルが終了するまでに時間がかかりすぎる。

その理由は、至ってシンプル。とにかく味方も敵も人数が多すぎる。下手すると合計で40人近くいる。敵味方に限らず、一人一人のコマンドを選んでるだけで相当時間がかかる。

だからよほど理由がない限り、自分以外のキャラクターは全てオートに設定しおきましょう!!

ストーリーが分かりづらい

『ファイナルファンタジータクティクス』でも言えることですが、ストーリーはタクティクス以上にチンプンカンプン。バトル並に色んなキャラクターが登場して、ほぼ誰一人覚えることなく終わった印象。

ま、戦争モノらしいっちゃ戦争モノらしいストーリーなのでハマる人はハマるか。

メニュー画面の使いにくさ

先程はフォントが美しいと褒めたメニューコマンド。製作者が親切すぎるのか、色んなボタンを配置しすぎてて、却って操作しづらかった。「確認」とかわざわざ必要だった?

3DSゲームだったらいざ知らず、タッチパネル操作じゃなかった場合、敢えて「削る」「省略する」という作業も必要か。

タクティクスオウガのクリア時間

タクティクスオウガのクリア時間は40時間15分

おそらくこの半分以上は、敵味方がコマンドを選択してる時間。バトルそのものはテンポ感があるんですが、いかんせんキャラが多い。そのため自分の番に回るまで、冗談じゃないぐらいマジで長い。

またフィールドも広大なので、一回の戦闘が終了するまでに30分近くは余裕でかかる。さすがに1回の戦闘で時間がかかりすぎ。

例えばコマンドを選び終えてから、自分はトイレに大をしに駆け込んだ。スッキリして再び戻ってPSPの画面を見たら、まだAIが自動で操作を続行してた。まさにダッフンだ!って感じ。

とりあえず1回クリアするだけで、こんだけ時間がかかる。冒頭でも説明しましたストーリーを好きなタイミングからやり直せる「W.O.R.L.D.」を駆使する場合、クリア時間やプレイ時間は+10~30時間程度ほど更に増加する感じか。

タクティクスオウガ 運命の輪 難易度と攻略のコツ

タクティクスオウガの攻略法は、遠距離攻撃が可能な『弓ジョブ』がとにかく有用。ガッツンガッツン敵を攻撃してくれるので、終盤までかなり重用する。ただラスボスがかなり硬いので弓では無ダメージだから、その他の職業も育てておきましょう。

後はAIを全面的に信頼して、オート操作でバトル。タクティクスオウガのAIは賢いので、ちゃんと戦ってくれる。序盤はほぼ全員手動操作してたんですが、まーダルい。きっといちいち自分で選択してたら朝を迎える。

しかも手動だと結構な確率で倒されるので、正直やってらんない(笑)

突撃タイプの攻撃型ジョブはガチで突撃しかしないので、ピンチになる前にだけ手動操作に切り替えればいいと思う。「C.H.A.R.I.O.T.」システムも併用すると、基本的にどんな場面でも乗りきれるはず。

だから初心者でも、タクティクスオウガは比較的難しくないはず。 基本的に「放置」が定石のゲーム。シュミレーションゲームってことで戦略性が一見求められそうですが、結構ゴリ押しで敵を倒すことが多かった。

タクティクスオウガの運命の輪 総合評価・口コミ評判レビューまとめ

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とにかく「C.H.A.R.I.O.T.」と「W.O.R.L.D.」のシステムが画期的に便利。時間軸を巻き戻すわけだから、まさに神の所業。正直、卑怯と言わざるを得ない。

でも、それでいい!

使いたくないヤツは使わなきゃいいだけの話で、攻略しやすい仕組み(行き詰まらない仕組み)は、どんなゲームでも絶対に用意しておくべき。タクティクスオウガをやり込むのであれば、攻略本があった方が更に楽しめるはず。

◯ゲーム性…★4◯やりこみ度…★4
◯コスパ…★3.5◯初心者向け…★3

◯点数…81点!
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