2014年11月15日土曜日

ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争 攻略&感想| FF初のシュミレーションRPGが時を超えて復活!【レビュー まとめ】

 『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』は、PSP用ソフト。2007年にスクウェア・エニックスから発売されたシュミレーションRPG。1997年に発売したPS版の移植版で、FFシリーズ初のシュミレーションRPG。



ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争 あらすじ物語ストーリー内容

ストーリーはイヴァリースの歴史を巡る、「獅子戦争」が主軸。ただ戦争モノらしく難解で複雑。『タクティクスオウガ』より若干はマシなものの、一般的には取っ付きにくいレベル。逆に言うと、理解さえできればそれなりに充実した社会派の中身。

バトルは、アクティブターンバトル制。戦闘マップに配置されたキャラクターを将棋やチェスのように動かし、コマンドを選択。経験値は行動の都度入る仕組み。

転職ジョブシステムを完備。「アクションアビリティ」「リアクションアビリティ」などアビリティ要素が用意され、使い方次第で戦闘が有利にも不利にも働く。


ファイナルファンタジータクティクスの良かった点

新ムービーが豊富

PS版ではなかったCG映像が多数追加。紙のようなタッチで温かい絵柄。特に女性ユーザーほど好きそうな雰囲気。2007年に発売されたゲームですが、7年以上経った今でも全然古ぼけた感じがない。新しいFFグラフィックとして貫けばいいのに。


タクティクスオウガより分かりやすいストーリー

同じスクウェアエニックスが発売してるシュミレーションゲーム『タクティクスオウガ』より、ストーリーは少しだけ分かりやすかった。

ただ色んなキャラクターが登場するので、ほぼ名前と顔が一致しない。「◯◯公」とかいう貴族の王様が頻繁に登場するも、え?誰?みたいな。気付いたら、この組織が無くなってて、新しい組織が台頭してる…なんて展開が多い。

漫画でも言えるけど、一言説明したんだからもうと記憶に浸透してるでしょ?という製作者の怠慢・傲慢さがないと言えばウソ。


高レベルでもレベル上げしやすい

FFタクティクスでは、とにかくコマンド選択肢ないと経験値が入らない。移動してるだけだと、戦闘が終了して経験値がゼロってこともザラ。

ここだけ聞くと「悪かった点」にも見えますが、ただポーションを使っただけでもor味方を攻撃しても経験値が入る。しかもレベルが低くても高くても、経験値が100さえ溜まればレベルアップ。

例えば、ポーションを使うだけでも10ぐらい経験値が手に入る。でも、これはレベル10でも90でも同じ。だからRPGゲームにありがちな、「後半に入るとレベルアップしづらい」という状況が起きない。

ひたすら仲間を攻撃→ポーションで回復、というパターンを繰り返してるだけですぐレベルが上がる。


ファイナルファンタジータクティクスの悪かった点

バトルのテンポ感が最悪

シュミレーションゲームで一番楽しみなのが、バトル。

ただその肝心のバトルでは、キャラクターの一挙手一投足が長ったらしい。具体的に言うと、魔法などのエフェクトがカクカク。ケアルを唱えるだけでどんだけ時間かかってんねんっていう。PS版ってこんなんやった?


バトルフィールドが見づらい

バトルフィールドは適度に狭くて良いが、巨大な木々が生い茂っていたり、色んな障害物が視覚的に邪魔をする。また段差がかなり高かったりするものの、タクティクスオウガのように高低差をシビアに判定してるわけでもない。全く意味分からん。

しかもLRボタンでフィールドのカメラアングルが回転せず、何故かアナログスティックで回転。LRボタンではカメラをアップしたり角度を少し変えるだけ。この独特な仕様が非常に扱いづらかった。


バトルメンバーを毎回選び直す手間

ファイナルファンタジータクティクスでは、バトルメンバーを毎回一から選び直す必要がある。これが地味にダルい。タクティクスオウガでは毎回固定だったので、非常に楽だったのが対比的。

ほぼ固定メンバーで攻略していくのはファイナルファンタジータクティクスでも同じだから、メンバーの配置も含めて記憶させておくべき。


ザコ敵が強い

ファイナルファンタジータクティクスは、ザコ敵が強い。途中でミッションみたいなことをするんですが、なかなかクリアできない。

例えば、序盤のChapter1だと「貿易都市ドーター」でのバトル。ディリータとアルガスというゲストキャラクターのAIが阿呆すぎて困る。弱いくせに何も考えずに特攻。しかもディリータとアルガスが死亡したら任務失敗だったりして、何度やり直したか分からない。


セーブを上書きしてしまうと戻れないことが多い

重要なボス戦ではセーブを求められることが多い。この配慮そのものは感激すべきだが、ただいざ勝てなかった場合は完全に詰む。何故ならボスに勝つために、別のダンジョンでレベル上げするといいう対策が取れない。反射的にデータを上書きしていくと、致命的なミスに繋がる。

むしろ、やり直せない状況に追い込むセーブを促す仕組みは、もはや蟻地獄の罠としか思えない。


ユーザービリティーを考えてない様々な要素

FFTは、ユーザービリティーに優れてない。

例えば、冒頭ムービーのスキップ方法が独特。冒頭のムービーはSTARTボタンでしかスキップできない。最初◯ボタンを押しても何の反応もなく、ひたすらムービーが終わるのをイライラしながら待ってた。

またメニュー画面ではキャラクターが多いにも関わらず、手動で並び替えができない。どうでもいいキャラクターが上位に位置してたり、使い勝手は悪い。

「良かった部分」でCGムービーがキレイと書きましたが、そのメニューのフォントがダメダメ。PS版をそのまま移植したせいか、文字が潰れてる。背景色との相性も悪くて見えづらいこと、この上ない。


タクティクス獅子戦争クリア時間・プレイ時間

ファイナルファンタジータクティクスのクリア時間は42時間56分。カクカクバトルが思った以上に響いた感じですが、これはディープダンジョンなど裏要素を攻略して上での数字。序盤は慣れるまで時間がかかったが、普通にクリアするだけだったら40時間は切ると思う。

とにかく終盤で加入する雷神シドことオルランドゥというキャラが強すぎ。そのオルランドゥに、ディープダンジョンなどでゲットした最強の武具を装備させてラスボスと戦ったら、全く攻撃を受けることもなく無傷で瞬殺。さすがに手応えなさすぎて笑った。

だからオルランドゥと最強の武具は、まさにゲームバランス崩壊の立役者。せめてディープダンジョンで最強武具をゲットしない方が、FFTを楽しめる。

エンディングはやや感動的?しんみり?このPSP版ではCGムービーもやや追加。確かPS版でもラストでディリータが殺されてましたが(厳密には生きてる?)、PSP版でも同じくアッサリ終わってる。


FFT獅子戦争 難易度と攻略のコツ

ファイナルファンタジータクティクスの難易度は、やや高め。システム然り、ストーリーの難解さ然り、敵の強さ然り、少なくとも初心者向けではない。

そこで少しでも簡単に『FFT獅子戦争』を攻略しやすくなるコツを解説してみたいと思います。

とにかく経験値とジョブポイントを稼げ!

FFTの攻略のコツとしては、どうレベルを上げるかを感覚的に覚えること。レベルの上がり方が独特だから、そこを理解しなければ先に進めない。また転職やスキルを使いこなすことも念頭に置いておく。

つまり、いかに効率的に経験値やジョブポイントを稼ぐか

まず序盤は「投石」と「オートポーション」のスキルを覚える。投石は攻撃範囲が広いので、確実に敵を攻撃できて確実に経験値を稼げる。雑魚敵がかなり強いので、一回の攻撃で半分ぐらいダメージを食らうことも多々。オートポーションは自動的にポーションを使ってくれるので、戦闘で死ぬ確率は随分減るはず。

ある程度強くなってくると、味方を攻撃して経験値やジョブポイントをコツコツ稼ぐ方法もアリ。例えば味方同士が寄せ集まって一列or正方形の状態で、お互いが攻撃(投石だとダメージ量が少ない)しあってHPが減ったら回復。これを繰り返すと、効率的にレベルアップorジョブチェンジできる。

後半は投石のスキルを使わず、味方の誰かを一度戦闘不能にしてからフェニックスの尾で蘇生。その後、経験値を稼ぎたいキャラクターにポーションでチマチマ回復させると良い。

バトルが終わっても無条件で経験値が貰えるわけではないが、とりあえず行動する度に経験値やジョブポイントが手に入るという、独特な仕組みに慣れさえすれば、誰でも簡単に強くなれる。


無理にキャラクターを育てなくて良い

ただ育てるキャラクターは、自分以外だと最大4人程度でオッケー。

何故ならストーリーが進むに連れて、強力なキャラが仲間に入る。前述のオルランドゥは、まさにその典型。そこまで到達するのが大変なんですが、だから無理してキャラクターは育てすぎてもあとあとムダになる。極論すると、回復と攻撃がメインのキャラクターが、それぞれ一人ずついれば十分。

効率が良い進め方としては、ストーリーを基本的に進める。ただ敵が強くて勝てなかった場合、そこで1時間2時間かけて徹底的にレベル上げに勤しむ。そんな感じでメリハリを付けてプレイすると、効率的にゲームを消化できる。



ファイナルファンタジータクティクス獅子戦争の総合評価 評判 口コミ


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90年代に発売されたPS版のファイナルファンタジータクティクスは、かなりハマった記憶。友達か誰かに借りてプレイしてたんですが、最近まで面白かったという記憶しか残ってなかった。

でも、それはPSP版の『ファイナルファンタジータクティクス』で悪い意味で覆された。とにかくカクカクバトルが全部を台無しにしてる。バトルのテンポ感が悪いと、ここまでゲームって面白くなくなるんだ?的な。

ただそれさえ除けば、シュミレーションRPGゲームとしてはクオリティーは高い方。シュミレーション系が好きだったら、一度は『ファイナルファンタジータクティクス』で遊んでも損はしないか。

ディープダンジョンやFF7のクラウドなど裏キャラ・裏要素を楽しむなら、攻略本があった方が良い。

ちなみに【感想】ファイナルファンタジータクティクスオウガ 攻略評価まとめもご参照ください。

◯ゲーム性…★3.5◯やりこみ度…★4
◯コスパ…★3.5◯初心者向け…★3
◯点数…84点!
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